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アイヌ語新聞「アイヌタイムズ」の記事「エスペラント」
(第11号、1999年(平成11年)9月20日(月)アイヌ語ペンクラブ発行 2〜4ページ引用)

(第11号日本語版、12月20日(月)アイヌ語ペンクラブ発行 1〜2ページ引用)

エスペラント
Esuperanto (Esperanto)

--- 世界中で話せるように作ったことば ---
--- mosir epitta a=ye easkay kunine a=kar itak ---

1. 赤字は、アイヌ語です。

2. 赤字のイタリック文字は、日本語です。相当することばが、アイヌ語にありませんでした。

3. 山形記号「^」は、日本語の長母音を示しています。


こんにちは!
irankarapte!

私は、エスペラントを学んでいます。
kani anak "Esuperanto (Esperanto)" itak a=epakasnu p ku=ne.

エスペラントは、色々な国の人が、他の国の人と争うことなく話し合いをするように1887年にポーランドのザメンホフが作ったことばで、色々な国の人が、一緒につかうことばです。
"Esuperanto (Esperanto)" itak anak usa oka mosir un utar, ukoyki somo ki no ukoysoytak kunine, 1887 pa ta "Po^rando (Poland)" mosir or un "Zamenhohu (Zamenhof)" sekor re an kur asinno kar itak ne wa usa oka mosir un utar uturano eywanke p ne ruwe ne.

しかし、私たち(エスペラントを話す人たち)は、他の言葉も大事にする者であります。
korka coka (Esuperanto (Esperanto) itak ye utar) anak oya itak ka eyam pe ci=ne ruwe ne.

北海道には、”北海道-エスペラント-連盟”があります。
aynu mosir or ta "Hokkaido-Esuperanto-Renmei" an ruwe ne.

”北海道-エスペラント-連盟”に所属する我々は、アイヌ語を大切にした方がよいと思ってます。
"Hokkaido-Esuperanto-Renmei" or un iyorot pe ci=ne hine aynu itak a=eyam yak pirka sekor yaynu=as.

アイヌ語は、そこに宝がたくさん隠されているものです。
アイヌ語は、常に生きているし、私たちが必要とするものです。
アイヌ語はよい言葉であり、大切にした方がよいと私は思います。
aynu itak anakne oro ta ikor poronno a=nuyna wa an pe ne.
aynu itak anakne ranma a=eisramne p ne.
aynu itak pirka itak ne wa, a=eyam yak pirka sekor ku=yaynu.

それで、アイヌ語を多くの人に知ってもらうため、これから何ができるかと思ってます。
newaanpe kusu te wano makanak iki=an ciki aynu itak inne utar eramuoka nankor ya sekor yaynu=as.

昔、知里幸恵が、カムイユーカを書き留めて、アイヌ神謡集を作りました。私たちもエスペラントで「アイナィ ユカロィ」を作りました。
teeta "TIRI Yukie" anakne kampi ka ta kamuyyukar nuye hine aynu itak ani kampisos "Ainu Sinyo^shu^" kar ruwe ne. Esuperanto (Esperanto) ne ci=kar. tan kampisos rehe anakne "Ainai Yukaroi (Ainaj Jukaroj)" sekor a=ye.

北海道エスペラント連盟では、いろいろな国の人にアイヌ語を読んでもらうように、知里幸恵の書いた本「アイヌ神謡集」をエスペラントで書きました。
"Hokkaido-Esuperanto-Renmei" un utar anakne, usa oka mosir epittano aynu itak a=nukare kusu, "TIRI Yukie" nuye kampisos "Ainu Sinyo^sh^u" Esuperanto (Esperanto) ani nuye ruwe ne.

その「アイナィ ユカロィ」の中には、一つのカムィユーカラ「ポン オキキリムイ ヤイェユカ ”クニサ クトゥンクトゥン”」が入っていて、そのカムィユーカにはアイヌ語を熟知されている方(アイヌ語学者)である「切替英雄」氏のアイヌ語文法解説もあります。
tan kampisos "Ainai Yukaroi (Ainaj Jukaroj)" oro un sine kamuyyukar "pon okikirmuy yayeyukar "kutnisa kutunkutun"" an ruwe ne. nea kamuyyukar oro ta aynu itak easkay kur "KIRIKAE Hideo" nispa nuye "aynu itak bunpo^ kaisetu" an ruwe ne.

それは、その本の上にだけにあるのではなく、インターネット上にもあります。
(http://www5d.biglobe.ne.jp/~hel/jp/jukaroj/jukaro-j.htm)
これを、私たちは日本語で書きました。しかし、エスペラント版もあります。
tanpe anak ci=kar kampisos ka ta patek ka somo ne, Inta^netto (Internet) ka ta ka an ruwe ne.
(
http://www5d.biglobe.ne.jp/~hel/jp/jukaroj/jukaro-j.htm)
tanpe anak sisam itak ani ci=nuye ruwe ne. korka "Esuperanto (Esperanto)" itak ani ci=nuye ka ki.

また、私は、アイヌ語を広く知ってもらう(たくさん聞いて、見てもらう)ために、色々なことをアイヌ語で表現すべき(話したり、書いたりしたらよい)と思ってます。
orowano aynu itak poronno a=nure wa a=nukare kusu usa okay pe aynu itak ani a=ye ka ki a=nuye ka ki yak pirka kuni ku=ramu.

そのため、色々な文書をアイヌ語で書いたり(アイヌ語訳も)したいと思ってます。
kusu usa kanpisos aynu itak ani ku=nuye ka ki rusuy.


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