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アイヌ語新聞「アイヌタイムズ」の記事

(第16号、2000年(平成12年)12月20日(水)アイヌ語ペンクラブ発行 9〜11ページ引用)

「先住民族の対話」

Senzyu^-minzoku utar ukoysoytak

1. 赤字は、アイヌ語です。

2. 赤字のイタリック文字は、日本語です。相当することばが、アイヌ語にありませんでした。

3. 山形記号「^」は、日本語の長母音を示しています。

4. 版権は、アイヌ語ペンクラブにあります。


先住民族が通訳なしでエスペラントでお互いに話し合いをしようとしています。
Senzyu^-minzoku utar anak tunci sak no Esuperanto itak ani ukoysoytak kusu ne.

オランダ国のナーワルのベシー・シェディーが、エスペラントとインターネットを使って世界中のさまざまな先住民族がお互いに話しをしていったらよいと言いました。
Oranda mosir or ta Na^waru (Narwal) oro un Besi^ syedyi^ (Bessie Schadee) anak int^anetto or ta Esuperanto itak ani mosir epitta oka Senzyu^-minzoku utar ukoysoytak yak pirka, sekor ye.

オランダ国に、とある学校があり、そこでは英語、ドイツ語、エスペラント語を教えています。1998年5月に、一人の先住民族である人が、その学校の経営者の所に行きました。彼は中央アメリカのコスタリカ国から来たと言います。学校の経営者の名前は、ベシー・シェディーです。
Oranda mosir ta sine gakk^o an wa, oro ta Eigo, Doitugo, Esuperanto itak a=epakasnu wa an. 1998 pa 5 cup ta, sine Senzyu^-minzoku ne kur, ne gakk^o keieisya (sapanekur) or ta arpa. nea kur anakne, Ty^u^o-Amerika un Kosutarika mosir orowa ek yak a=ye. ne keieisya (sapanekur) rehe anak Besi^ syedyi^ (Bessie Schadee) ne ruwe ne.

その先住民族は、以下のように言いました:
他の先住民族と私は会話したいのだが、ちゃんと言うこともできなくて困っているんですよ。
ne kur ene hawean hi:
oya Senzyu^-minzoku utar turano ku=koysoytak rusuy korka, pirkano ku=ye ka eaykap kusu k=erampekamam kor k=an wa.

その経営者はその人の言ったことを聞いて、次のように考えました。私の学校で、お金なしでエスペラント語やインターネットを彼らに教えるといいのでは。それによって先住民族たちが会話できるだろう
ne keieisya anak nea kur ye hi nu wa, ene yaynu hi; ku=kor gakk^o or ta, icen sak no Esuperanto itak neya Inta^netto neya a=epakasnu yak pirka nankor. ani Senzyu^-minzoku utar ukoysoytak easkay nankor.

そして、1998年10月にアメリカで世界先住民族会議があった時に、その経営者は、「先住民族どおしで色々な話しをしましょう。」と言いました。
orowano 1998 pa 10 cup ta Amerika or ta Sekai-Senzyu^-minzoku-Kaigi an hi ta ne keieisya (sapanekur) anak "oya Senzyu^-minzoku utar turano ukoysoytak=an ro!" sekor ye.

そうして、1999年9月に、その経営者の学校で、その人たちは、エスペラントとインターネットを教わりました。
orowano 1999 pa 9 cup ta, nea utar kor gakk^o or ta Esuperanto itak neya Inta^netto neya a=epakasnu ruwe ne.

そこに、先住民族が22人で参加しました。
oro ta, Senzy^u-minzoku tun ikasma hotnen ne wa iyorot pa.

その人たちは次の国から来ました;ニューギニア、モロッコ、ルワンダ、ブルキナファソ、ロシア、アラスカ、コスタリカ(中米)、グラテマラ(中米)、チリ、インド、...いろいろな国です。
nerok utar anakne ene an mosir orowa arki hi; Nyu^ginia, Morokko, Ruwanda, Burukinafaso, Rosia, Arasuka, Kosutarika (Tyu^bei), Guatemara (Tyu^bei), Tiri, Indo..., usa oka mosir ne.

彼らはこの学校で21日ほど過ぎるまで習いました。
nerok utar ne gakk^o or ta 21 to pakno siran hi pakno a=epakasnu ruwe ne.

最初の7日間には、朝から晩まで、エスペラントを勉強しました。
hoskino an 7 to utur ta, kunneywano onuman pakno Esuperanto itak a=epakasnu.

その次の7日間には、インタネット上で、エスペラントを使って、ホームページを作り、そこに自分たちのことを書きました。
iyosno an 7 to utur ta, Inta^netto or ta Esuperanto itak ani h^omup^ezi kar wa, oro ta yayoruspe nuye ruwe ne.

最後の7日間には、先住民族の人たちは、そのホームページの中でエスペラント語で会話したりもした、学校で一緒に踊ったり歌ったりもしたのです。
iyotta iyosno an 7 to utur ta, Senzy^u-minzoku utar anakne, ne h^omup^ezi or ta Esuperanto itak ani ukoysoytak ka ki, gakk^o or ta uturano horippa ka sinotca ka ki ruwe ne.

この人たちの多くは、これからもエスペラントで会話したいなと言っています。
nerok utar poroserkehe anakne, te wano ka Esuperanto itak ani uyoysoytak rusuy wa sekor haweoka ruwe ne.

1999年11月末から、先住民族が12人で、再びその学校に行き、エスペラント語やインターネットを教わりました。
1999 pa 11 cup kese wano, Senz^u-minzoku tun ikasma waniw ne wa, kannasuy ne gakk^o or ta paye wa, Esuperanto itak neya Int^anetto neya a=epakasnu.

その経営者は、250ほどの先住民族が来るといいなと言いました。
ne keieisya anakne, 250 pakno Senz^u-minzoku arki yak pirka sekor hawean.

英語や他の言葉で会話するならば、ちゃんとできる人もいるけれど、できない人もいるでしょう。エスペラントなら、最初からみんなで一緒に勉強することができるので素晴らしいと私は思います。
eigo neya oya itak neya ani ukoysoytak yakne, pirkano easkay utar ka oka korka, eaykap utar ka poronno oka nankor. Esuperanto ne yakun, atpake wano utar opitta turano a=epakasnu easkay kusu pirka kuni ku=ramu.

私は、エスペラントを勉強して、世界中のその言葉を使う人と知り合いになりました。そのことは、とてもうれしくと思います。
Esuperanto a=en=epakasnu wa mosir epitta ne itak eywanke utar k=amkirpa ruwe ne. newaanpe sino k=eyaykopuntek.

さらに多くを聞きたいならば、私たちのところに言ってください。
kanna poronno e=nu rusuy ciki coka eun ye yan!

hel@mud.biglobe.ne.jp
北海道エスペラント連盟・事務局
hokkaido-Esuperanto-Renmei Zyimukyoku
TEL/FAX +81-11-717-4189


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