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これは、ユーゴ空爆に関するユーゴスラビアからの電子メールの内容です。

一市民の状況を知ってもらうために掲載しました。

エスペラント原文に比べ、多少省略してます。

ユーゴ空爆:31日目から

* 題名:35(35日目)
7 INET GATE zcnis@cent.co.yu 1999/04/29 14:37
Date: Wed, 28 Apr 1999 22:16:15 +0200
From: zcnis@cent.co.yu (Ciric Zoran)
ニシュ、99年4月28日20時37分
 12分前警戒警報のサイレン。あと2日でメーデー、あと8ヵ月で2000年が来る。
今は静か。しかしこれからは飛行機の爆音を聞くことが多くなるだろう。NATOは
ルーマニア議会から上空通過の許可を得た。ブルガリアも多分これにならうだろう。
するとどうなるか。これからNATO軍機を見る機会は多くなる。中南部セルビア
にあるニシュの東部地域ははルーマニア−ブルガリアへ向かう空路の下にある。
今日は2度爆音が聞こえたが爆発音はなかった。だが夜はこれから。朝5時まで
何もないか?
 上空通過は昨日午前から始まった。日中何度も爆音。ラジオニュースによると
あちこちが爆撃されている。昨日最大の悲劇はニシュの南方スルドリツァへの
例によって「誤爆」という名の(実は計画的)攻撃だった。複数の強力なミサイル
の直撃を受けて死者20人、多数の家屋が全半壊。
 2日前の夜ニシュにも「お客さん」があった。大きな爆発が3〜4回。
目標は市の北西部にある兵舎。幸い死者はなかったが兵舎と回りの民家に大きな
被害があった。(兵舎は以前から空だったが、民家には住民がいた.....)
その前の夜は機械工場へのミサイル攻撃。工場へ向かう通りの真ん中に1発が落下、
深さ3メートル、縦横 5 X 7メートルの大穴ができた。この通りの両側の
家は屋根や窓を壊された。この工場の向こう側2キロメートルにあるポポヴァツ
村の鉄道駅には2発のミサイルが命中した。死者はなかったという。工場の被害に
ついては情報がない。
 21時15分、また2機が通っていった。今のところニシュは目標でない
ようだ。いつまで? 今にわかる。しかし、知りたくない.....

 NATOの空爆の続くユーゴからの通信を紹介します。発信者はユーゴ南東部の
ニシュ市(発音はニシ Nish)に住むZoran CIRIC さん、本来観光業だが今は商売に
ならないので店員になっているそうです。
 Tシャツに「NATOは空爆をやめろ」と書いて競技場で抗議の意思表示をした
名古屋グランパスエイトのドラガン・ストイコビッチはニシュの出身です。星田
★ 題名:la 46a, mateno(空爆46日目、朝)
3 INET GATE zcnis@cent.co.yu 1999/05/10 13:32
Date: Sat, 8 May 1999 23:18:02 +0200
ニシュ、99年5月8日7時20分
 夜の間続いた爆音はニシュの上を通過するだけだったが、そのたびに私はコン
ピュータを切った。システムを壊されてはかなわない...
ここは静かだったが70〜80キロ北のパラチン市の周辺は爆弾攻撃された。
昨夜はベオグラードもやられた。攻撃は電力設備をねらったもので、ニシュでも
電気がふらつくのを2度感じた。ベオグラードでは全市が停電だ、ニシュはどうか、
と23時ごろレナトが電話をかけてきた。
 その夜はNATOが攻撃目標としている政府機関を爆撃したのはいつも通り、と
思ったら、新たに2目標が追加されていた?... なんとホテル・ユーゴスラビアと
中国大使館! 一方ニシュでは一般の(民間の)建物が攻撃されていた。
 いつものNATOのやり方だが、まずいことが起こると、まず「そんな情報は
ない、誤りだ」と否定し、さらに「我々は情報を受け取っていない」とくる。
攻撃命令を出したNATO基地に、その結果の報告は来ないのかね?
ややあって「誤爆の可能性があるが詳細は調査中」、すべてが明らかになって
ようやく「誤りを認めて謝罪する... 」
 中国大使館の事件、今後どうなるか、注目されるところ。現在の情報では
大使館での死者2名、負傷者数名だという。国連安全保障理事会の緊急協議も今
始まった。
 一方ユーゴスラビアにとらえられている米兵3人の運命について心配する米政府
の高官は「ミロシェビッチはジュネーブ協定を尊重すべきだ」と言ったそうだ。
ジュネーブの諸協定の中には「大使館など外交機関を武力攻撃しない」ことも
入っているのだが... この高官、今は何と言うか、聞きたいものだ。
 「自由ヨーロッパ放送」も今、問題の平和解決のための同意が求められる
ときになって報道の中立性を失い、NATOのユーゴ空爆を正当化する意見だけを
紹介するようになったのを残念に思う。
 西側の「民主的」情報機関はおそらく報道していないと思うが、コソボの
リプリャンの側でけさ、イブラヒム・ルゴバの側近だったアルバニア人アガニ氏の
遺体が発見された。コソボのアルバニア人リーダーたちの間の争いは続いている。
武力でコソボをセルビアから奪い取ろうとするKLA(コソボ解放軍)の
リーダーと違ってイブラヒム・ルゴバの手段は平和的だ、と言う点が違う。
NATOにとってKLAは大いに役に立つ協力者で、これがあるからユーゴ攻撃も
始められたのだ。
 中国大使館への攻撃も、NATOは国連のコソボ駐在を認めないと言う意思
表示だと思われる。NATOの基本的目的は、NATOだけがコソボに進駐し
コソボを支配することだ。だから今も相変わらず「ユーゴ政府がNATOの条件を
受け入れない以上空爆は続く」と言い続けるのだ。
 NATOの五つの条件のうち四つについてはユーゴ政府は同意しているのだが、
それは考慮せず、NATOは残る一つ、すなわちNATOによるコソボ占領に
固執している。ユーゴ政府は国連査察軍の駐留には同意しているのだが、
自由ヨーロッパ放送も今はNATO側に立って、なぜNATO軍ではだめなのか−
と問いかけている。
★ 題名:la posttagmezo(午後)
2 INET GATE zcnis@cent.co.yu 1999/05/10 13:33
5月8日23時18分発信
14時15分
 けさは送信できなかった。ベオグラードは停電中。ニシュの通信システムは
ニシュ大学が爆撃されて今は使えない。4人の重傷者も死んで昨日の死者は
15人になった。今日は弔いの日だ。
 ベオグラードの中国大使館の件では、NATOも「誤爆」を認めた。誤爆?
大使館へは3方向からミサイル攻撃が行われている。現在の情報。死者4名、
内1人は中国人記者、負傷者も10人ほど。「全くの偶然」とNATOは言って
いる...
警報は続いているが、今は静か。何かあったらまた知らせる。
 NATOの気に障るような情報をあまり送らないほうがいいかもしれない。
ドイツのジャーナリストが「ユーゴスラビアをインターネットから除外したら
どうか、と言っているそうだ。ユーゴの利用者がインターネットを占領している、
だって?−−−
晴れた、今は爆弾が降らないニシュにて     ZC
★ 題名:46, vespere (46日目、夜)
1 INET GATE zcnis@cent.co.yu 1999/05/10 13:34
Date: Sat, 8 May 1999 23:18:52 +0200
5月8日22時40分
 今日は事件が多すぎた。今夜はひと休み、としたいところだが。
16時5分来襲。攻撃は20分続いたが目的は市内の橋の破壊らしい。「爆撃は
続ける」そうだから、橋を落とすまでは何度でもくる気だろう。
 巻き添え被害:近くの家々の窓ガラスは皆割れた。古い家1戸全壊、バス1台、
ルド(工場の名)の建物にも被害あり、労働者数名負傷。その建物から7メー
トルの距離にあったギリシャ領事館も建物と公用車2台に被害あり、職員2人が
負傷した。
 また飛行機が来た!! 次の攻撃か。領事館と橋は、どちらも(青空)市場から
100メートルくらい、この調子だと市場もやられるだろう。どこにでも爆弾を
やたらに落としているのだから。もし市内の橋が皆落とされたら、私は買い物に
いけなくなるのだが...
今の飛行機は上空通過だけだった.. ではまた。 ゾラン(Zoran)

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