プラハ宣言(沖縄語版)Manifesto de Prago en Okinava Lingvo
[沖縄周辺の地図]

PDF形式ファイルを作りました。(沖縄語だけのもので、アクロバットに対応)
[プラハ宣言沖縄語版PDF版(158 KByte)]


[琉球語精解] [沖縄語版に係るエスペラント解説版]
[沖縄語版に係るエスペラント解説utf-8(ユニコード)版] [同左のLatin-3版]
[プラハ宣言日本語版] [PDF版(日本語版)へ]
[プラハ宣言エスペラント版] [プラハ宣言英語版]
[プラハ宣言沖縄語・エスペラント・日本語三カ国版]
[プラハ宣言アイヌ語版]

上の [エスペラント解説付きのutf-8(ユニコード)版] は、Windows98以降のシステムでユニコード用フォントが入っているものなど、その方式で読めるシステムでないと文字化けをしますのでご注意ください。

その他に以下のものがあります。
[プラハ宣言沖縄語版PDF版(252KByte)](字上符文字と沖縄の地図を含んでいます。)
[プラハ宣言沖縄語版PDF版(63KByte)](字上符文字と沖縄の地図を含んでません。)
エスペラント使用者の多くの支持があり、エスペラント使用者としての立場を明らかにしている、世界大会で決議されたこの宣言を、エスペラントの普及のために活用できる状況がありましたら、ご自由にお使いください。

沖縄は、日本の九州の南西で台湾の北東にある大小190余の島々からなる「南西諸島」と称する諸島の中の主要な島です。この「南西諸島」の中には、奄美[あまみ] 諸島、沖縄[おきなわ(沖縄語で「うちなあ」)] 諸島、宮古[みやこ(沖縄語で「なあく」)] 列島、八重山[やえやま(沖縄語で「いぇえま」)] 列島という島々が、南の方にあります。これらを琉球[りゅうきゅう(沖縄語で「るうちゅう」)] の島々と呼び、その島々で話されることばを、総じて琉球語と呼んでいます。* プラハ宣言で使っている沖縄語は、沖縄諸島で使われることばで、琉球語の一方言です。

言語学では、琉球語は、奄美[あまみ] 語、沖縄[おきなわ] 語、宮古[みやこ] 語、八重山[やえやま] 語、与那国[よなぐに(沖縄語で「ゆなぐに」)] 語という5つの方言に大きく分けられます。その方言の差は、日本語の方言の差以上であると言われています。

このページでは、プラハ宣言の言語権と言語の多様性という観点から作った沖縄語(沖縄語で「うちなあぐち」)による国際語エスペラント運動のプラハ宣言を紹介します。

この沖縄語版につきましては、沖縄の人で長い間差別されてきた沖縄語の復権運動にご尽力なさっている南謡出版比嘉清さんがご協力してくださったおかげで完成することができました。ここに改めて感謝申し上げます。作文するにあたっては、南謡出版の「うちなあぐち教本」は大変役立ちました。沖縄語に興味を持った方や本格的に沖縄語による散文活動をお考えの方は、是非購入してお使いになることをお勧めします。琉球語、沖縄語について、さらにお知りになりたい方は、[琉球語精解] を是非ご覧ください。

この沖縄語訳の中の漢字の読み方ですが、辞書にある単語など主なものについては、カッコ書きでふりがなを入れてます。日本語の共通語との間には、共通語のエ行とオ行が、沖縄語イ行とウ行にあたるという傾向にあると言われますが、ふりがなを入れていない伝統的な沖縄語でないと考えられるものについては、沖縄語の中では外来語と捉えられるので、共通語の読み方で読んでよいと考えます。

なお、沖縄の時事問題として、当連盟のエスペラント翻訳サービスにより作成した「沖縄米軍基地問題」をここに紹介します。興味があればご覧ください。


*注:かつて琉球諸島には、日本から完全に独立した琉球王国という王国がありました。その首都は沖縄の首里(沖縄語で<シュイ>)でした。17世紀初頭からこの諸島は日本の政治的勢力に支配されましたが、琉球語はその後も日本語から独立して発展していきました。

言語学的には、琉球語は日本語と系統が同じであると証明されていますが、日本語のどの方言とも相互理解度が欠いているものとなっています。琉球語と日本語との違いは、英語とドイツ語以上の違い、イタリア語とフランス語くらいの違いとなっています。


国際語エスペラント運動ぬプラハ宣言

 わったあ、エスペラント語(ぐち)ぬ発展ぬたみ、世界的やる運動んかい、揃(すり)とおる者(むん)たあや、くぬ宣言、むるぬ政府、国際組織とぅ良心ある人々(ちゅぬちゃあ)んかい送(うく)てぃ、くりなかい表(あら)わさっとおる目標んかい、向(ん)かてぃ、わったあや、不退転ぬ決意むち、むとぅうち、活動し、いちゅるくとぅ、うんぬきてぃ、なあめえめえぬ組織とぅ個人とぅが、わったあぬくぬ努力とぅ、まじゅんなゆるくとぅ、呼(ゆ)びかきゆん。

 エスペラント語(ぐち)や、1887にんんじ、国際的コミュニケーションぬたみぬ補助的言語案んでぃさあに提唱さったるあとぅ、生命力とぅ表現力ぬまんどおる言葉(くとぅば)んかぃ、早々(ふぇえべえ)とぅ発達さあい、なあ、一世紀あまい、言葉(くとぅば)とぅ文化ぬ境(さあけえ)、無(ね)えんなち、人々(ちゅぬちゃあ)結(むす)びちきゆる働(はたら)ちとぅじみやん。エスペラント語(ぐち)使(ちか)ゆる人々(ちゅぬちゃあ)が、目当(みあ)てぃしちゃる理想や今(なま)ちきてぃ、重要性とぅ現代的意義、失(うしな)てえねえん。わったあや、公正なてぃ効果的やる言語秩序ぬたみなかいや、以下んじ言(ゆ)る原則ぬ必須やんでぃ考(かんげ)えゆしが、じるぬ民族語、世界語とぅし、使(ちか)らはん、また今(なま)から後(あとぅ)、ちゃんすか通信技術ぬ進(しし)でぃ、みいさる言語教育法ぬ開発さりらはん、くんぐとおる原則、実現するくとおならんさに。

1.民主性

あるコミュニケーションぬしくみが、特定ぬ人々(ちゃぬちゃあ)んかいや、一生涯(いちみとぅとぅみ)ぬ特権、くぃゆしが、他(ふか)ぬ人々(ちゃぬちゃあ)んかいや、くうてんぐゎあぬ能力、獲得すしんちょうん、長えさる年月が間(ええだ)、うみはまらんでえ、ならんくとぅ、求(むとぅ)みゆるむんやれえ、うりえ、あたまに反民主的やるむぬやん。エスペラント語(ぐち)や、他(ふか)ぬ言葉(くとぅば)とぅいぬぐとぅ、完全やあらんしが、平等やる全世界的コミュニケーションんでぃゆる領域んじえ、ちゃぬような競合する言葉(くとぅば)とぅ比(くらび)やらはん、でぇえじな、まさゆん。

言語ぬ不平等や、国際レベルん、合(あ)あち、あるっさぬレベルうとおてぃ、コミュニケーションぬ不平等、なするむぬやんでぃ、わったあや、宣言すん。わったあぬ運動や、民主的やるコミュニケーション、目当(みあ)てぃとぅするむぬやん。

2.民族性ぬ無えん教育

民族語や、なあめえめえ特定ぬ文化・国家てぃいちなとおん。たとぅれえ、英語、習(なら)ゆる生徒や英語圏ぬ諸国、特(かわ)てぃ、アメリカ合衆国とぅイギリスぬ文化・地理・政治にちいてぃ習ゆる事(くとぅ)なゆん。うりとおかわてぃ、エスペラント、習ゆる生徒や国境ぬ無(ね)えらん世界にちいてぃ習ゆるくとぅないくとぅ、まあぬ国(くに)ん自(どぅう)ぬ国とぅいぬむんやん。

じるぬ民族語、使(ちぃか)ゆる教育ん特定ぬ世界観とぅ結(むす)ばっとおんでぃ、わったあ、宣言すん。わったあぬ運動や、民族性ぬ無えん教育、目当(みあ)てぃとぅするむぬやん。

3.教育上ぬ効果

外国語、習(なら)ゆる人々(ちゃぬちゃあ)ぬなかんじ、うり、とぅいうびゆする人々ぬ割合や、しぐくいきらさん。うりとおかわてぃ、エスペラントとぅいうびすせえ、独(どぅう)一人(ちゅい)しん、なゆい、他(ふか)ぬ言葉(くとぅば)、習ゆるたみぬ予備的学習ぬ効果にちいてぃん、いるんな研究報告ぬあん。また、生徒ぬ言語意識、高(たか)みゆるたみぬ教科うとおてぃ、エスペラント、中核んかいすんねえし、勧(しし)ぬる声(くぃい)んあん。

民族語、習ゆせえ、難(むちか)さぬ、第二言語ぬ知識ぬあれえ、うりなかい、益(いち)、受(う)きたるはじやる多(うふ)くぬ習やあんかいとぅてぃ、かたくじら、妨(ふせぎ)ぎとぅ、なてぃいちゅんでぃ、わったあや、主張すん。わったあぬ運動や、効果的やる言語教育、目当(みあ)てぃとぅするむぬやん。

4.多言語性

エスペラントぬ共同体や、誰(たあ)やてぃん例外ん無(ね)えな、たあちうぃいぬ言葉(くとぅば)、話(はな)しゆうすんでぃゆる世界的規模ぬ言語共同体うとおてぃ、数(かじ)ぬいきらさる例(りい)ぬてぃいちやん。構成員や、なあめえめえ、一番(いちばん)いきらさてぃん、てぃいちぬ非母語、会話なゆるあたいまでぃ習(なら)ゆる事(くとぅ)、どぅうぬあたいめえすん。てえげえぬばあや、くぬくとぅや、複数ぬ言語んかいぬ知識とぅかなさ、むたらち、あとぅあとぅ、うぬっちゅぬ視野、広(ふぃる)ぎゆる事(くとぅ)んかぃ、ちなじゅん。

ちゃぬような言語ぬ話(はな)する人々(ちゃぬちゃあ)ん、うぬ言語ぬ大小、問(とぅ)うらな、コミュニケーションが、可能やる高(たか)さる水準までぃ、第二言語、習ゆる現実的やる機会(ばす)が、くぃらりいびちいやんでぃ、わったあや、主張すん。わったあぬ運動や、うぬ機会、くぃゆるむぬやん。

5.言語上ぬ権利

言語間ぬ力ぬ不平等がある事(くとぅ)や、世界(しけえ)ぬ多(うふ)くぬ人々(ちゃぬちゃあ)んかいとぅてぃえ、言語ぬ危機感、むたらち、また、まるけえてえ、直接ぬ言語的抑圧とぅなとおん。エスペラントぬ共同体んじえ、母語ぬ大小とぅか公用・非公用、問(とぅ)うらな、たげえぬ寛容(かんぬう)ぬ胆心(ちむぐくる)にゆてぃ、中立ぬ場(ばあ)んかい、すりとおん。かねる言語うとおてぃぬ権利とぅ責任ぬバランスや、言語ぬ不平等とぅか紛争んかいぬ、みい解決策、進展しみてぃ評価するたみぬ先例なゆるむぬやん。

ちゃぬような言語んかいん、平等やる取(とぅ)い扱(あちけ)え、保証する旨ぬ、多(うふ)くぬ国際的文書なかい表明さっとおしが、言語間ぬ力(ちから)ぬまぎさる格差や、うぬ保証、うかあくする事(くとぅ)やんでぃ、わったあや、主張すん。わったあぬ運動や、言語ぬ権利ぬ保証、目当(みあ)てぃとぅするむぬやん。

6.言語ぬ多様性

諸国ぬ政府や、いいくる、世界(しけえ)うとおてぃぬ言語ぬ多様性や、コミュニケーションとぅ社会発展んかいとぅてぃ妨(さまた)ぎやんでぃ、考(かんげ)えぎさあやん。やしが、エスペラントぬ共同体んかいとぅてぃえ、言語ぬ多様性や、はてぃゆる事(くとぅ)ぬねえん、欠(か)ぎらちぇえならん豊(ゆ)ちくぬ泉(いずん)やん。やくとぅ、なあめえめえ言語や、まじりぬ生物種とぅいぬぐとぅ、うりんかいや、なあ価値ぬあるむんやい、守(まむ)てぃ、維持する値(にうち)ぬあるむぬやん。

むし、コミュニケーションとぅ発展ぬ政策ぬ、まじりぬ言語ぬ尊重とぅ支持んかい、基礎、うかんあいや、うりえ世界ぬちゃっさきいぬ言語んかい、死、宣告する事(くとぅ)やんでぃ、わったあや、主張すん。わったあぬ運動や、言語ぬ多様性、目当(みあ)てぃとぅするむぬやん。

7.人間ぬ解放

ちゃぬような言語ん、うぬ使用者が互(たげ)えにコミュニケーション、ないる事(くとぅ)なかい、人々(ちゃぬちゃあ)、自由なちょおししが、うりがまた、他(ふか)ぬ人々(ちゃぬちゃあ)とぅぬコミュニケーション、妨(さま)たぎゆる事(くとぅ)にゆてぃ、不自由ん、しみとおん。全世界的やるコミュニケーションぬ道具(どおぐ)とぅさあい、作(つく)らっとおるエスペラントや、人間解放ぬまぎさる実際的事業ぬてぃいちやん。やくとぅ、むるぬ人(ちゃ)が、なあめえめえぬ地域文化てぃやい言語的独自性んかい、しかっとぅ、根付(にいじ)ちょおしが、うりなかい制約やさらな、人類ぬ共同体んかい、うぬ一員とぅし、参加なゆんねえ、なする事業やん。

数ヶ国ぬ民族語びけえん、使(ちか)ゆる事(くとぅ)や、自己表現てぃやいコミュニケーション、連帯ぬ自由ぬ妨(さまた)ぎなゆる事(くとぅ)んかい、なゆんでぃわったあや、主張すん。わったあぬ運動や、人間ぬ解放、目当(みあ)てぃとぅするむぬやん。



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